植毛の方法
大きく分けて自毛を移植する「自毛植毛法」と人工毛を頭皮に植えつける「人工毛植毛法」があります。人工毛はカツラや増毛でも利用されていますが、特に植毛の場合は直接体内に入るので心臓のペースメーカーや人工血管など外科手術で使用されている素材を使った人工毛を使用します。
人工毛植毛法
先端がループ状になっている人工毛を皮下組織の低部に1本1本丁寧に植えつけます。実際の髪の毛は斜めに生えているので、同じように斜めの角度で植えこむようにして自然な状態へ近づけ、更に深度を得ることによって抜けにくくなります。また、毛髪の流れなどのクセも1本1本手作業で植入するため再現しやすく、つむじや生え際など気になる部分も自然に増量することができ、全体の毛量もバランス良く自由に調整できます。頭頂部や無毛部分などたくさんの毛量が必要な部分は2〜5本ずつ植入することも可能です。
実際に頭皮から生えている状態ですので、まるで自分の髪の毛が生えているような感覚を実感できます。
自毛植毛法
自毛の組織を皮膚ごと気になる部分へ移植する方法です。ホルモンなどの影響を受けにくい(薄毛になりにくい)側頭部や後頭部の、健康な髪の毛が多く生えている部分の頭皮を毛根ごと採取します。切り取った部分はドナーと言われ、そのドナーを毛穴ごとに細かく分け、1〜3本位の子株を大量に作ります。その株分けした自毛組織を1本1本丁寧に増量希望部分に植えつけてゆくのです。「人工毛植毛法」と同様に、生え際やつむじ・毛の流れ・向き・分量など自由にデザインできますので、ごく自然に仕上がります。
頭皮を切り取った部分は美容外科的技術で縫合されます。最近では技術のレベルも高まり傷跡も残りにくく、また残ってしまったとしても髪の毛で隠れるのであまり気にならないようです。
この方法は自分の毛髪組織を移植しますので、拒否反応をおこすこともなく、高い生着率を誇ります。毛根も残っているので髪も伸びますし、抜けてもまた生えてきます。まぎれもなく自身の髪の毛ですので毛質や色の具合など当然同じです。より自然で目立つこともないでしょう。
皮弁移植法
頭部の外科手術後や皮膚が欠損したりした場合、頭皮を大きく切り取り(完全に切除するのではない)皮弁をつくり、欠損部分をカバーするように移動させ、縫合する方法です。皮膚の伸縮率を生かした技術です。一度にたくさんの毛髪を移す効果がありますが、毛の流れが不自然になってしまいますので、美容の意味での植毛ではあまり行われません。
植毛の技術も年々向上しており、現在では様々な植毛方法がありますが、主流は「自毛植毛法」の1本1本植入する単一植毛術であるようです。やはり自分の毛髪を使用する方法は髪が蘇るように感じることができるためか人気があります。
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